海洋資源 marine resources 2003 6 29
日本は、資源小国であると言われます。
日本は、石油がでないから、資源に乏しいと考えているでしょうか。
しかし、これは、固定観念です。
日本は、産油国だったのです。
新潟の温泉は、石油の採掘中に発見された温泉が、いくつかあります。
昔は、日本でも、石油産業が最盛期の時があり、
石油王と呼ばれ人もいました。
製油所もあって、製油所からでる排気ガスが問題になった時代がありました。
新潟県は、油田地帯であるというと、言いすぎかもしれませんが、
油田があることは、間違いありません。
なぜ、石油を掘らないかというと、
事業として、採算が取れないからです。
日本で石油を掘るより、
中東から石油を輸入した方が安いからです。
さて、日本で、鉱石としての資源は、何があるか。
日本の鉱石として、代表的な鉱石は、金です。
日本には、世界的に有名な金鉱があります。
日本が黄金の国として、象徴するものがあります。
それは、岩手県の中尊寺の金色堂です。
なにしろ、お堂、全体が、金の工芸細工のようなものです。
日本列島、至る所に金鉱があるかもしれません。
これは、日本が火山列島であることに関係があります。
日本の金は、火山活動によるものと言われています。
日本各地に、砂金や金山がありました。
それでは、なぜ、金を採掘しないかと言えば、
採算性を考えれば、事業として成り立ちにくいと考えられています。
金が火山活動によるものと言われていますので、
もしかすると、良質な金鉱があるのでしょうが、
日本は、平野を除けば、
ほとんど、国立公園か、国定公園ですから、
採掘できないかもしれません。
6月28日の新聞を見ると、
海洋資源の記事がでていました。
正確に言うと、深海の海底資源のことです。
深海の海底から「薬」発見とあります。
水深1万メートルの深海から発見された、
有用細菌のことです。
この有用細菌が、新薬の開発に役立つのです。
水深1万メートルの深海は、有用細菌の宝庫かもしれません。
有用細菌は、いろいろ発見されていて、
300度でも生きられる超好熱菌や、
石油を作る細菌、
600気圧でも成長する細菌などがあります。
こうしてみると、
石油、金、海底資源と、
日本は、資源大国であるとも言えるでしょう。
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